日本においては2000年前後の新聞記事などに高機能携帯電話として、スマートフォンが度々紹介されていました。この高機能携帯電話としてのスマートフォンは、「カラー液晶」で「インターネットが利用可能」というものであり、今のスマートフォンを想像しているとイメージがつきにくいという人も多いかと思います。
これはNTTdocomoが2001年10月にNTTがサービスをスタートさせたFOMAによる印象が強いためだと予想されます。他の携帯会社も第3世代携帯電話として展開をしていましたが、世界的にはフィーチャーフォンもスマートフォンと同意であったため、国内でもスマートフォンはこのような位置づけとなっていたのです。
国内における第3世代携帯電話はサービス開始から次々にシェアを獲得していきました。「実質無料」という販売奨励金をバックにしたキャンペーンは多くの携帯ショップで展開されていきました。そして、2年後の買い替え需要からまた爆発的に普及が進むという進捗を見せましたが、LTEの普及が進んだ2012年ごろから契約台数は徐々に低下していきます。つまり、フィーチャーフォンからiPhoneなどのタッチスクリーン式スマートフォンへの移行が進んでいったのです。